12 月 18th, 2008 by kanpou
では今回は証の中の『陰陽』についてお話しします。
漢方医学では、病気というのは体力と病邪の闘いととらえられています。
陰陽はその体力と病邪との闘いにおける病邪の進行度合いと体力の消耗度合いを見るものととらえられています。
虚実が体力の質的な充実を示しているとすれば、陰陽は体力を量的立場からとらえているのです。
言葉で言うと簡単ですが、今一つピンと来ないのは、私だけでしょうか。
陰陽は『陰証』の人と『陽証』の人とに分かれます。
陽証の人の場合、病気の状態が積極的、開放的、動的で、熱性の傾向があります。
炎症や発熱、充血といった症状を示すことが多ので、身体を冷やし、熱を排除する作用のある漢方薬を処方することになります。
例として「桂皮」や「麻黄」などを含む漢方薬になります。。
陰証の人の場合、病気の状態が陽証の人とは反対に消極的、潜伏的、静的で、寒冷の傾向があります。
陰証の場合、寒気の訴えや、手足の冷え、顔色も青白いのが特徴的で、顔色が悪い割には熱が出るという症状はおこらないのです。
そこで、治療には身体を温める作用のある「附子」や「乾姜」を含む漢方薬を用いることになります。
これらのことからも分かるかもしれませんが、陽証とは、病気のかかり始めで、体力の方が病邪より優勢な時期のことで、陽証期とも言います。
逆に陰証とは、病気が進行して体力が病邪劣勢な状態にある時期のことで、陰証期とも言います。
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11 月 24th, 2008 by kanpou
漢方薬の選択は証に基づいて行われることは以前書いたことのがありますよね。
今回はそのなかの、気・血・水についてお話ししようかと思います。
気・血・水は漢方医学において、身体の整理気候を意味します。
漢方医学では身体が病気に侵されている状態のことと病気の進行具合をいみする言葉として『病邪侵攻』という言葉が用いられるようです。
気・血・水では、身体のどの部分がその『病邪侵攻』を受けているかに焦点を当てているそうです。
「気」という言葉は私たちが身近に聞くことのできる言葉です。そして、意味も大体一致しているのではないでしょうか。
「気」という見えないエネルギーが体中を巡ることで健康な生活を送ることができると漢方医学では考えられています。
この「気」の流れが滞ってくると身体に悪影響が生じ、以上が起こるのです。
漢方では、この「気」の滞りの原因が神経や神経機能の障害によっておこっていると考えられているようです。
たとえば、気がうえに上ったままの状態だと「のぼせ」という症状として表れるのです。
そこで、気の流れを正常に戻す作用のある順気剤が用いられることになります。
「血」は血液の他にホルモンもそれに含まれてきます。
「血」の巡りに支障が生じ、血液の流れが滞っている状態を「お血」と呼びます。
これを改善させるのに駆お血剤が用いられます。
「水」は体液のことを指し示します。
体液が体の一部に偏っている状態のことを「水毒」と呼びます。
水分代謝が良くない状態を考えられるため、このような症状の場合は、利尿剤を用いられます。
簡単なように思われますが、病気というのは、気・血・水どれかだけが独立して原因となっているのではなく、これら三つが複合的に関連しているのでやはり専門医に薬の調合を依頼する方がいいですね。
9 月 28th, 2008 by kanpou
今回は証の中の虚実において、虚証と判断される特徴をお話しします。
・なで肩
・痩せ型
・首が細い
・指が細い
・腹壁がやわらかくて薄い。
・ヘソが浅く広い。
・顔の造作が薄く細い。
・面長、あごが細い
・線が細い感じ
・抵抗力が弱い
・疲れやすく、その回復が遅い
・すんなりしている、かぼそい。
・筋肉が薄弱で柔らかい。
・よわよわしい歩き方
・胃腸が弱い
・甘い物を好む
・消極的
・声が細く、小さい、低い、または高い
・下痢をしやすいもしくは弛緩性便秘
・細い疲れたまなざし。
・身体を動かすのがおっくう
・弱い
・自己否定的
・静的
などなど、この他にも沢山あるようですが、傍から見て病弱そうな人はすべてこれに当てはまりそうですね。
私の場合、当てはまるものもあれば、該当しないものなどいろいろあります。
反対に実証と判断される特徴は、
・いかり肩
・胃腸が丈夫。
・便秘しやすい
・筋肉質、筋肉が硬い。
・骨太
・がっちり、どっしりしている。
・ヘソが深く、大きい。
・顔の造作が太く、大きい。
・指が太い
・顎が角ばっている
・しっかりと歩く
・自己肯定的
・疲れにくく、疲れてもすぐ治る
・首が太い
・積極的気質
・声は太く大きく力強く、発音がはっきりしている。
・苦いものでも平気。
・目に力があり、大きい
・活動的。
・腹壁に弾力があり、厚い
・線が太い
明らかに虚証と実証はま逆なタイプのようですね。
これらの中間のタイプとして中間証というものもあるそうですが、前者の二つが両極端だから、大半の人がこの中間証に当てはまるような気がするのは、私だけでしょうか。